2013年06月28日

おめでとう富士山....第720編。

              もなかのあれやこれや」
「首をゆっくりまわしましょう」
フラメンコレッスンが始まった。
先生の声と姿をしっかり確かめながら私は真似をする。

更衣室から携帯電話が鳴った。
『もしかしたら私かなー』
メールは迷惑メールが嫌で、もともと鳴らないように設定してある。
でも、電話はマナーモードにしておくのを忘れた。

予想は当たった。
後ろ髪を引かれる思いで、家に戻った。

悔しいね。
でも、御蔭で、心配していたことはすぐに解決したから、良しとしよう。
自分がいなくては解決出来ない事もあるのだ、と思えば諦めがつく。

帰宅途中、ホームから見えるスタジオを横目にぼんやり電車を待っていたら、女性二人の会話が耳に入って来た。

「富士山」
という言葉が聞こえてくる。
世界文化遺産になったら、このお二人だけでなく、いろいろな所で盛り上がっているようだ。

知人が御殿場から五合目を目指す途中の別荘地に永住している。

その知人の話によると、近くにある富士山資料館を訪れる人がとても増えたそうだ。
私も数回入った事があるけれど、毎回、閑散としていたのに...。

それにしても、やっぱり富士山は一度は登ってみることをお勧めする。

自分の場合はアクシデントがあり、一歩間違えば大変な状況になってしまった反省登山の記憶になってしまった。

それでも、頂上まで登ったという事だけは、かけがえのない経験となっている。

一度でいい。

2007年8月に合計6遍もこのブログに書いたような、反省をしない為に。
絶対に完全な装備で。
ツアーでもいいから、安心な人と一緒に。

途中で会った毎年登山していると言っていた80歳過ぎのおじいさん。
いくら頑強な身体でももう登ってはいまい。

否。

いくら普通の人とは違うとはいえ、80歳代の三浦雄一郎さんがエベレストを上ったのだから、判らないなー。

『富士山は 我の胸にも 遺産です』



ayame1999 at 00:21|Permalinkあれやこれや 

2013年06月25日

学ぶことばかり...

いやいや、練習中ではなく、練習後の打ち上げ会で聞いたのかもしれない。
「らららクラシック」
は、とても面白い番組だよ、と。

でも、放送は日曜日。
私は、なかなか観る事は出来ない時間帯。

でも、放映日が土曜日に変わったのだ。

おかげで、ゆっくり見れるようになった。
興味のあるものを取り上げてくれた時は、ワクワク。

22日の土曜日は、素敵な話を交えながらのチェロの演奏を聴けた。
「よかったー」
フラメンコの踊りで表現した、「赤いろうそくと人魚」にて生演奏を耳にしてから、すっかりチェロの音色に魅了されていた私。

お腹の底から響き渡ってくるような重量感のある響きがたまらない。

来週はバッハについてだとの事。

いろいろな事を、今回も打ち上げの席で聞いた私は目がランラン。

マンドリンの何でも教えてくれる先輩の方々に、
「音楽についてではありませんが...」
と、手を挙げて質問したいくらいだ。

私の携帯機種でも、迷惑メールを拒否出来る方法、
教えてくれればいいのになー。


ayame1999 at 00:43|Permalinkマンドリン | あれやこれや

2013年06月24日

学ぶことばかり...

         「もなかのあれやこれや」
日曜日は、東京で所属しているマンドリンクラブの練習へ行って来た。

まさに今、編曲が出来あがったばかりだという楽譜が配られた。
曲はヴィオレッタ

「持ってきてくれましたか?」
私は指揮者の方に指差された。
「?」
「メール二回もしたでしょ!」
曲の中に入れるパーカッションについての連絡だったとのこと。

月に一度しかない練習。
故に、練習日の前に連絡事項が届く事がある。
それなのに、確認せずに、やってきてしまった。

そして、別に気がかりな事がある。

『もしかしたら...』

このパソコンメール。
どういうルートを通じて届くのか、宣伝やら何やら全く必要としていないメールが結構入ってくるようになった。
私は、ざっと目を通すと一括で削除してしまう事しばしば。
時には、大事なメールが入っている時もあるのに。

あとで、気付いたときには遅かった、という場合もある。
でも、誤まって消しても、削除メールの中にまだ残っているから助かる。

ところが、困るのは携帯電話のメール。
使用している機種は削除したら、もう終わり。

10日程前から迷惑メールが頻繁に届くようになった。
明らかに男性をターゲットにした女性の名前で。

『いいかげにせんかい、私は女だよー』
と携帯電話を叩きたくなる。

先方も頭を使い、大量メール一括送信500通以内に留めているから、私の携帯電話機能では拒否出来ない。
さりとて、完全に拒否の手続きをすると、大事なメールが届かなくなる恐れも。

せめて、と思って着信メールの音を鳴らさなくした。
すると、メールに気付くのが遅くなり、あわてた事が何度も。

如何わしいサイトなんて見ていないし、メールだって開いていないのに...。
「アー、困ったものだ」

これまで、一度経験した事がないけれど、
「ついに私にも、やってきたか」
という感じだ。

さてさて、今回の練習では、シャープやフラットについてのとても貴重な話を聴けて、感じ入ることたくさん。
「わーイ、よかったー」
面白いエピソードも聴けて喜んだり。

話は飛ぶけれど、そういえば、だいぶ前だけど、NHKのEチャンネルでやっている
「らららクラシック」
という番組をやっている事を教わったのも、ここでだった。
             
               つづく..。


ayame1999 at 15:14|Permalinkマンドリン | あれやこれや

2013年06月20日

赤い傘をさして...。

       「もなかのあれやこれや」
次から次へと窓外の景色は変わっていくばかり。
電車の窓。
車の窓。
そして心の窓から見えたあれやこれも。

どれもこれも一時として停まっていてはくれない。
もっともっと、ゆっくりしていたいのに...。
あと10日で今年の後半に突入だなんて、あんまりだ。

ブツブツブツ。
誰に文句をぶつけようか。
ハァー。
肩を落とした溜息は誰に向かってつこうか。

「こらっ」
いけないいけない。
ネガティブな自分の頬を平手で、軽く叩いた。

台風のせいであちらこちらで大雨。
雨が少なくて、田んぼが心配とか云っていたけれど、こちらが良くなれば、もう片方が被害となったり。

それにしても、ジメジメしていやだなー。
「よし、こんな日こそ、外に出よう」
ついでに近くのドラッグストアにでも寄ればいい。

ポツリ、ポツリ。
雨は降ってはいるけれど、傘をさすほどでもない。
でも、真っ赤な傘を開いてテクテクテク。

右に曲がればドラッグストア。
静かな雰囲気の中を歩いていたら散歩したくなってしまった。
逆の左に曲がった。

小学校の校庭まで来る。
男の子達が、嬉々としてサッカーに興じている。
別のグループもサッカーをしている。
数人の女の子は鉄棒の場所に。

休み時間だろうか。
ほとんどの子供達は室内にいるのか、それとも授業中なのか判らない。

飛び回る子供達の顔を見つめていたら、テレビで見たサッカー選手達の姿が浮かんできた。

『この子供達にたくさん夢を与えたんだろうなあ..』
子供達は、どんよりした天気なんかはねつけているように走り回る。
こちらの胸の中を、まるで白く浄化してくれるようだ。
じっと見続けていたかった。

でも。
『オット、いけない』
いつまでもフェンス越しにたたずんでいては、変なおばさんと怪しまれてしまう。

来た道をまた歩き出す。

前の方から、近所の人が歩いて来る。
めずらしいものだ。
ほんの少しの距離でも、車で移動する人。
ほとんど歩いている姿なんて見たことがない。

私は、赤い傘で姿を隠すように進んでいく。
すれ違う瞬間、
「こんにちは〜」
『ボール蹴る 子供達見て 癒されし 』

ayame1999 at 23:33|Permalinkあれやこれや 

2013年06月10日

遅れたけど、おめでとう...。

         「もなかのあれやこれや」
遅れてしまったけれど、サッカー、ワールドカップ出場決定
「ヤッタネー」
喜びの声は、テレビからだけではなかった。
本田選手で決まった瞬間、近所の開いている窓からも、歓声が聞こえてきた。

いつのことだったろうか..。
NHK番組で本田選手のドキュメンタリー番組を観た。

ロシアチームの中で練習をしている姿。
個人プレーばかり優先し勝てないチーム選手たちに、連携プレ―の大切を、説得する姿。
もちろんロシア語で。
その姿は、私が持っていた今までの日本人のイメージを覆らせた。

そして、怪我をしてしまった時の様子。
足をひきずり痛みの中で、身体を鍛えていくもようは、正直言って、

「もう試合に出るなんて無理でしょ..」
と思ってしまった。

それが、あの最後の場面。
誰もが諦めざる得ない時間に..。
野球も、9回裏2アウトまで勝負は判らないとはいうけれど...。

『最後まで諦めてはいけない』
という言葉を、ドカンと爆発させてもう一度、教えられた思いだ。

いざワールドカップが始まったら今の選手たちが出場するなんて保障はない厳しい世界。
でも、今を乗り越え、確かに目標に向かってバトンを渡せたのだから、
「お疲れ様〜、万歳、万歳」

さてさて、あの興奮の中、渋谷で警備にあたっていたおまわりさんが話題になっている。
「DJポリス」
と。
まかり間違えば危険な状態になってしまう集団を、上手に誘導した言葉が称賛されている。
警視総監賞授与とのこと。

昔、知人だった人の中に、自衛隊と警察の機動隊にいた人達がいる。
要人警備をしたり....。
身近な人だっただけに、大変な仕事なんだなー、と強く思った事がある。

だから、とても嬉しかった。

厳しさも必要。
でも、それでけではダメという事だろう。

さわやかな、言葉。
皆が一緒に喜べる事があるのって、いいナー。
『胸グサリ 我の言葉を 見直して』

ayame1999 at 12:53|Permalinkあれやこれや 

2013年06月08日

呼吸が聞こえる.◆ァヂ茖沓隠喫

          「もなかの心の寄り道」
「いい声だなー」。
合唱を聴きにきた私は、美しい声に聴き惚れていた。

一階の会場はほぼ満杯。
探せば席はまだあったけれど、あえて二階席に座った。
最前列中央。
カメラ席がそばにあり、時折、シャッターを押す音がする。

いつもは舞台に足を運ぶ時は、
『少しでも前の席に..』
でも、合唱は舞台から離れていても苦にならない。

いやいや、かえって、ひっそりと静まりかえった中で聴き入りたかった。
ポツリと何も考えず静かな空間で味わいたい。

知人が舞台に向かって、右から三番目で唄っている。
「よく覚えたなー」
楽譜を持たずに暗譜で唄っている事に私は感心しきり。

プログラムは、小品の曲や難解な曲織り交ぜ、次々と進んでいく。
中でも楽しく聴き入ったのは、パセリやナス、かぼちゃなど、野菜が主人公の曲。
特に、パセリの唄が気にいった。

パセリは、主役になれずお皿に盛られたお料理の添え物である意味を唄っていた。
「なるほど」
ニコリ。
私の頬が緩む。

ハンバーグでもオムレツでも、パセリが添えられているとお皿が彩られる。
何より料理が美味しく見える。
かぼちゃもナスも聴いていて楽しい。

それにしても人の声ってきれいだな。

オペラ歌手の独唱もたまらなくいいけれど、コーラスでハーモニーの声を聴くのもなかなかいいものだ。

私が合唱を聴きに行くなんて、数年に一度くらいのこと。
何も考えず、ポツリと聴いているのも結構楽しい時間だった。

「赤いろうそくと人魚」の作品を観た時と同じように、私は耳をすました。
「.....」
唄声だけでなく、確かに聞こえてきた。

私の心を穏やかにさせてくれる心音のような呼吸。
温かな息づかいを。



ayame1999 at 01:32|Permalink心の寄り道 

2013年06月07日

呼吸が聞こえる...。

                   「もなかのフラメンコ」
先週、フラメンコの踊りで表現する「赤いろうそくと人魚」を観てきた。
1921年頃に童話作家、小川未明が書いた作品だ。

大正とは、どんな時代だったのだろう。
テレビで時代劇を観ているから、遥か昔の方が何となく想像がつく。
明治だって同じ。
でも、大正時代って、まったく私には想像がつかない。

その時代に書かれた童話。
昔も今も、人間に警笛を鳴らす事は、ずっと続いているのだな、と思った。

人間の都合のいいように、自然を破壊している現実。
地球が温暖化で大変なことになると叫ばれ、このままではいけないと、判っていても、さほど深刻に考えたことがない自分。

そして、コロコロと変わってしまう人の心。
全ての人ではないけれど、人とはそういうもの..なんて、何処か突き放した見方も持っている自分。

今回の作品を観て、そういうあえて触れたくないという気持ちと、真っ正面から向き合った。

作品の詳細はここに記することはしない。

ただひとこと、明るい微笑み、美しい踊りと音色は、悲しみややるせなさが、より深く伝わってくるものだな、と感じた。

ピアノ、バイオリン、チェロ、ギター、そして朗読の中でのフラメンコの踊り。

初回の時とまた別に生まれ変わった作品。

羨ましいな〜。
時を経ても、ちゃんと生きかえるなんて..。

私は耳を澄ます。
「.......」
かすかに聞こえてくる。
作家、小川未明が残した作品の中の人魚、もしかしたら、また生き返って泳いでいるかもしれないな。

さて、素晴らしい作品を目にした先週、私はもう一つの音色を聴きに足を運んだ。
                         つづく。

ayame1999 at 01:23|Permalinkフラメンコ 

2013年05月29日

お米粒ほどの時間だけ..。

         「もなかのマンドリン&フラメンコ」
日曜日、東京にて月に一度参加しているクラブのマンドリン練習日だった。

まず最初に新しい楽譜が配られた。
一度演奏し終えると、マンドリンやフルート、そしてギターパートの方達から、何小節目の何々の音符は別の音ではないかと質問が出た。

それに対して指揮者の方は、即座に回答し、更に新たな指示も出す。

「すごいなあ」
やりとりを見ていて、敬服するばかり。

自分は疑問に感じる耳を持っていない。
ただただ、必死に楽譜を追うだけで、精いっぱいだ。
ちょっと情けなくなった。

さて、舞台が近づくと、夜、音を消す為に弦にハンカチを挟み、マンドリンの練習を続けていた自分。
終わってしまえば、その習慣は無くなってしまった。

その代わり、最近、夜はギターをケースから出す回数が増えた。

去年あたりからギターだけの音色を聴く機会が頻繁にあった。
その音色は同じギターでも私には弾く事が出来ないジャンル。
でも、心地良い音色には違いない。

だからだろう。
無性に弾きたくなってしまった。

十年程前に求めた大事なフラメンコギターで、簡単な簡単な昔の曲を、小さな音でポツリと唄いながら弾く。

でも、もったいないというか...。
大事なギターでピックを使用したくない。

というわけで、思い切って
「エイッ」
アコースティックギターをオークションで見つけ落札。
驚くほどの安価。
届いてみれば、値段に負けず、なかなかいい。

嬉しくて、夜になると、いそいそと腕に抱えるようになった。
まるで夜のデートみたいだ。

「何をやっているの!そんなことよりも、弾けなかった新しいマンドリンの曲を練習しなさい!」
内なる声が、ふつふつと聞こえてくる。
でも、一曲をたった一度しか弾かず終えること度々。

お米つぶほどの時間。
そう、びくびくすることもないだろう。

あつ、そうだっ〜!

明後日の木曜から土曜日まで、童話作家の小川未明作
「赤いろうそくと人魚」
を、お教室の先生や舞踊団の方達が、朗読に、チェロ、バイオリン、ピアノが入ったなかで、フラメンコの踊りで表現する。
以前観たことがある。
でも、更に新たに生まれ変わった作品とのこと。

踊りはもちろんだけど、演奏を聴くのも楽しみ。
もっと細かくいえば、私の場合は、やっぱり弦楽器かなあ。

場所:代々木上原 MUSICASA
5月30日木曜:18:30開場 19:00開演
5月31日金曜:13:30開場 14:00開演
5月31日金曜:18:30開場 19:00開演
6月 1日土曜:13:30開場 14:00開演
6月 1日土曜:16:30開場 17:00開演



ayame1999 at 00:35|Permalinkマンドリン | フラメンコ

2013年05月19日

本のタイトルのように..。

           「もなかのフラメンコ」
フラメンコのお教室に通うようになって何年が経つのだろう。

無理はせず。
でも、思いっきり後悔なく、ひたむきに。
そんな反対の二つの言葉を繰り返しながらきたように思う。

さて、これまで一度も参加したことのなかったクラスでレッスンを受けてきた。
先週と今日、即ち日付は変わってしまったけれど、土曜日に。
通常は、出れないクラス。
でも、今月まではオッケーとの事。

よし、今回こそ!
勇気をふるって。

足の組合せのステップの順番を覚えるのに、私の頭はフル回転。
『でも、楽しいね』
無我夢中で踊っている時間っていいなあ。

もちろん、いつも出席しているクラスでだって同じ。
でも、自分にとって未知なる挑戦だから嬉しいのだ。

そう云えば最近、予備校講師の方が書いた
いつやるか? 今でしょ!」
という本のタイトルが話題になっているようだ。

私の場合は、好きな言葉として、
「今を大切に」
を左に記してあるけれど、意味合いが違う。

今回の場合は、話題の本のタイトル通りの気持ちといっていい。

さて、あまり時間がなくて本の感想は書けないけれど、何が何でも書きたかった
「宅急便」
についての本の感想を先程書き終えた。

よろしかったら、どうぞ、ホームページの方へ

ayame1999 at 02:05|Permalinkフラメンコ 

2013年05月17日

感じられてよかった...。

         「もなかのあれやこれや」
水曜日、急遽所用が生じ、一人、気仙沼へ。
『もしかしたら数日帰れないかもしれない..』 
覚悟して向かった。

心配な事があったから出向いたのだけど、まあ、ひとまず大丈夫と判り、日帰りで帰宅した。
道中、目にし、感じたことを書き留めておきたいな...。

東北新幹線。
利用した時間帯が関係しているのか、往復とも混んでいた。
そして、特に、ビジネスマンが目についてしまう。

私の隣の男性は、書類をゆっくりめくっては思案の様子。
通路を隔てた横の席の男性も、ほぼ同じ状態。

「仕事で難題があるのかなあ..」
「それとも、会議で何かプレゼンするのかなあ...」

仙台に到着した。
書類と睨めっこしていた御二方とも下車。
窓越しに、ホームを見つめる。
背広姿の大勢がホームに降りて行く。

帰りの新幹線はその逆。
仙台からたくさんのビジネスマンの人達が乗り込んできた。

読みおえた本の内容が、まだ私の頭にこびりついている。
故にだぶらせてしまう。
『会社の為に.みんな頑張っているんだなあ』
企業戦士という言葉が浮かんでしまった。

一ノ関からは大船渡線に乗るつもりだったけれど、丁度良い時間のバスがあり、そちらに変更する。
一時間半程の道程。
三、四人の乗客しか乗っていない。
途中、杖をついたおばあさんが、別々の停留所から乗り込んできた。
でも、すぐに降りてしまい、長い時間、私を含めて乗客は二人のみ。

次の停留所を告げるテープの声が、受取人のいない手紙がさまよっているみたいに寂しく響く。

途中通った大通りで、復興道路という文字が目に入ってくる。

あの震災の三日後、秋田空港に飛び、情のこもったタクシーの運転手さんによってこの地にやってきた時の事が思いだされてきた。

今は、道もきれいになった。
建て直して新築された家もたくさん見受けられる。
でも、私には、以前よりずっとずっと静かになった気がする。

さて、帰りも、新幹線に乗る一ノ関駅まで、バスを利用した。
こちらは行きのバスと違い、観光バスみたいで快適。
『同じ値段なのになー』

何処からやってきたのか、すでに数人が乗っていた。
地元の人ではなく、遠方から来て帰る乗客ばかりのようだ。

「親戚が全部流されましてね」
だとか
「自分は小学校まではこちらにいたんですけど、引っ越しましてね」
「それは、かえってよかったですね...」
等々。
前の方から、乗客同士の会話が響いてくる。

私は、ずっと、外の風景を見続けていた。

耳に響いてくる声に混じり、数時間前に気仙沼から乗ったタクシーの運転手さんの声も蘇ってきた。
あの大津波に襲われた日、数人と一緒に、山越えのようにして家に帰ったと云っていた。
一ヶ月も仕事が出来なかったことも...。

日帰りのたった数時間だけの滞在。

あれから二年過ぎたけど、バスの中とタクシーの中で耳にした話から、まだまだ癒えていない事もたくさんある事を知る。

そんな中で手応えを感じた事だってある。

悲惨な光景がテレビで映し出されていた途中駅の仙台駅のホームは、人でごったがえしていた。
新幹線中で見た多くのビジネスマン達の姿。

油断すると、暗く感じた事ばかりに目がいってしまう。

でも、明るい兆しも見逃さなかった、と云える。
そんな自分で良かった、と思うことにした。



ayame1999 at 17:58|Permalinkあれやこれや 

2013年05月10日

心配なしで届くのは..すごいこと。第710編

過ぎてしまえば、連休なんて、あっという間だった。
私にとって超忙しい日々だけど、楽しい時間には変わりない。
ということで、尚更、早く過ぎてしまった数日間なのだろう。

さて、届けば当然のように品を受け取っている宅急便。
考えてみれば、安全に確実に届くなんてすごい事だなー、と改めて感心してしまった。

ニュースを見たのは先週だったろうか。

イタリアの空港(勘違いで別の国だったら、ゴメンナサイ)。
空港で荷物を預けたスーツケースが、着陸後受け取る時には、中身が盗まれてしまう事件が何年も続いていたという。
隠しカメラを付けたところ、職員がスーツケースをこじ開け、中身を抜き取っていた光景が映っていた。

驚くべきスピード。
まるで流れ作業のように次々と開けては、抜き取っていく。
その映像が公開され、ニュースに流れたのだ。
そして何人もの空港職員が逮捕された。

話しは戻り、連休期間。
気仙沼から、開口になったからウニを送ると連絡が入った。
漁師の何か決まりごとがあるのだろう。
決められた日にウニをとっていいとのことだ。

あのトゲがたくさんある殻を開くのは大変な事。
塩水で洗わなくてはいけない。
お店で売っているようにきれに並べるには技術がいる。

有難いことだ。
以前、音をあげた事があったから、中身だけを送ってくれるとのこと。

そして、翌日の午前中には無事に我が家に届いた。

『これってすごいことなんだなあ...』

時間帯指定も出来、留守をすればまた届けてくれる。
そして、まさに、前日海にあったものが、翌日には届けられる。

何てスピーディーなんだ!

宅急便のおかげて新商売がたくさん生まれたのだから、すごい影響がある事は判っている。

でも、あの映像を見たからだろう。
何ひとつ心配することなく届くという事に、
「助かってるよー」
と労いたい心境。

「連休だから、道も混んでいたでしょうね...この時期は大変ね」
なんて、いつもより言葉を多くかけてしまった。

今、その宅急便の会社を興した方の本を読んでいるところ。
読みおえたら、ぜひ、感想を久し振りに書きたい。



ayame1999 at 02:02|Permalinkあれやこれや 

2013年05月04日

コロコロ変わるけれど..。

        「もなかのあれやこれや」
数ヶ月前。
著作権が切れている本を限定として約1万冊以上の作品が無料で読める「青空文庫」を知り、喜んだ。

五十音別と作者ごとに検索ができ、途中まで読み、続きは、「しおり」という機能で再び読む事が出来ることも、ここに書いた記憶がある。

その後、どうだったか。
誠に便利だった。
文字サイズも変更でき、タブレットの画面はきれいで読みやすかった。

でも、やっぱり
「紙がいいっ!」
作品の良さは伝わってきても、本を読んでいる感じがしない。

そういえば、新聞を一般紙と経済新聞とで二社からとっている。
一社を電子版に変更し、パソコンで読んでいた事がある。
最初のうちは、
「便利~」
が、結局、もとの紙の新聞に戻ってしまった。

だから、本も紙が恋しくなるのは時間の問題だったのかもしれない。

というわけで、再び新刊本はもちろんのこと、中古本も、最近頻繁にアマゾンのお世話になっている次第だ。
「ピンポン」
玄関のチャイムが鳴り、注文した本が届いた時の楽しみ。
中古本の時は、アマゾン経由でも、遥か遠い九州や関西の古書店からの時もある。

いいな、いいな。
いろいろな書店が関わっていて。

あんなに電子版の事を絶賛していたのに、コロコロ変わってしまったのは、
「女ごころ」
ということで..。

さて、けして大袈裟ではなく、本を書く為に参考とする本をトラックで運ぶほどの冊数を読む作家もいる。

それを思うと、無料で読めるという事だけでなく、なかなか手に入らない昔の本を簡単に読めるのだから、電子本「青空文庫」に感謝しなくてはいけないなあ。
これからも、私の大事な本棚にさせてもらわなくちゃ。

下記のような事を書いては、また矛盾しているけれど...。
『電子本 紙の匂いも ほしかった』



ayame1999 at 01:43|Permalinkあれやこれや 

2013年05月02日

抗いの先は..。

        「もなかのあれやこれや」
外出の機会が多い分、比例して様々な場面に遭遇する。
車を運転している時。
自転車のペダルを軽やかにこいでいるとき。
雑踏の中を歩いている時だって。

火曜日、レッスンに行く途中の電車の中での光景は、胸が痛んだ。

急行に乗り換える前の各駅電車の中。
途中駅、乗り込んできた若い女性が、正面の空いた席に座った。
同時に乗ってきた初老の紳士は、私の前に立ち、カバンを網棚に載せた。

瞬時に、座ったばかりの若い女性が立ちあがった。

「あのー、どうぞ。私は次で降りますのでお座り下さい」

若い自分の方が先に座ってしまったことを申し訳ないと思ったのだろうか。
男性の背中から声をかけてきた。

このあとの初老男性の言葉に、周囲の空気はピリリと辛くなる。
苦くも有り、思わず私の顔も、きっと歪んでいたと思う。

「わたしはね、座りたくないから、わざわざこっちに来て、此処に荷物を上げたんですよ!だから座るわけないでしょっ」

叱る勢いの声。
若い女性は身の置き所がなさそうに、おずおずと自分の席に戻った。

次の駅は大学生がたくさん降りる駅。
声をかけてきた女性は降りた。

急行に乗り換える駅に到着した。
私は降りる。

初老紳士の、抗いたい気持ち。
私は、よく判る歳だ。

でも、ひとこと、
「アリガトウ」
と言うのは、そんな難しいことなのだろうか。

声をかけた若い女性。
二度と席を譲らない乗客になってしまうのでは...という私の予想が外れることを望むばかりだ。



ayame1999 at 00:22|Permalinkあれやこれや 

2013年04月28日

気付かないうちに深く..深く。

長年の間、牛乳を配達してくれていた店主が亡くなった。

数ヶ月前に店を閉めることに決まったとき、私は支払いを済ます為、店を訪れた。
「長い間ご苦労様でした」
と、店の夫妻に声をかけると、これでやっとゆっくり出来るという安堵感の表情が返ってきた。
あの時の、明るさいっぱいの顔がはっきりと浮かんでくる。

神様は意地悪だ。
やっと休めると喜んでいた人を病に突然引き込んでしまうなんて。

夜明け前。
眠りが浅い時、枕元に響いてくる軽トラックのエンジン音で目を覚ましてしまった事が何度もある。

布団の中でじっと、次に聞こえてくる音を待つ自分。
「バタンッ」
ドアをしめる音。
次は、遠ざかっていく車。

一連の音が聞こえなくなるまで、特に冬の時期には、寒さを思い出さぬよう顔を布団の中に埋めた。

或る時は
「こんなに朝早くから、◎◎さんは今日も頑張っているんだなー...」
と、やる気を起こさせてもらったり。
或る時は
「あー、エンジン切ってくれればいいのになあ...」
と、うるさく思ってしまったり。
自分のその時の心次第で、感じ方が違う。
鏡のように心の中を映し出す。

気が付かなかったけれど、夜明け前に牛乳を届けてくれた車の音が、歴史を刻み込むように、こんなにも深く深く食い込んでいたなんて...。

さてさて、ちよっとしんみりしてしまった私だけど、とても晴れやかにしてくれた事もある。
代々木上原で観た、お世話になっている講師先生の初リサイタルと、鼓堂×FLAMENCOの二種類に続き、加えて題して、
「直球フラメンコ」を観てきた。

チラシには怒濤の..と書いてあった。
でも、静かに静かに胸の中に食い込んでいる。

直球とは、野球の球筋かなあ。
ゴルフでクラブを振った時の球筋かなあ。
どちらにせよ、けして怒濤の激しさで流されぬように、深く深く胸の中に入った次第だ。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆☆
 「直球フラメンコ」
カンテ:マヌエル.デ.ラ.マレーナ
     ホセ.ガルベス
ギター:マレーナ.イーホ
     斉藤 誠
踊 り :鍵田真由美、佐藤浩希
     矢野   吉峰、 柏麻美子



ayame1999 at 01:53|Permalinkあれやこれや | フラメンコ

2013年04月17日

もどかしくて...。

               「もなかのフラメンコ」
発表会の前のことだ。
見ず知らずの寝ている老人に、私は
「寒いでしょ」
と、どんどん毛布を被せていく。
「重たいから厭だと」
と払いのけるのに、
「イヤイヤ、寒いはず」
更に被せる。
悲鳴をあげられて私は目を覚ました。

夢だった。
ベッドから毛布も布団も落ちていた。
寒かったのは自分自身だった。

『ヤバイナー』
もしもこれが原因で風邪でもひいてしまったら..。

でも、無事に発表会で踊り終え、安堵。
そして、
「ワーイ、行けてよかったー」
日頃お世話になっているフラメンコ教室の講師先生の初リサイタルにも行けた。

舞台に限らず素晴らしいものを目にした時の共通点。
ふつふつと込み上げてくる言葉では表せない充実感が押し寄せてくる。

発表会前から、
『絶対に倒れてなるものか』
と気が張っていたに違いない。
帰宅し、リサイタルも見逃さずに済んでよかった、と安堵した途端、ダウンしてしまった。
高熱。
人間こんなにも寝続けられるのかと驚く程、数日間寝続けた。

考えてみれば毎年、梅雨の時期と桜の咲く頃は高熱やトラブルに襲われる。
でも、それを乗り越えれば、こうして元気になる。
まあ、自分の一年の間の竹の節みたいなものなのだろう画像 051
画像 053
講師先生の初リサイタルのチラシやプログラムに
「あぜ道」と題されていた。

ふと考えた。
私の道はどんな道だったのかな...と。

哀しいかな。
未来ある若者と違い、進んでいく道ではなく、通ってきた道しか思い浮かばない。

もちろん、フラメンコだけでなく....。

海に続く道を歩き続ければ溺れてしまう。
山の頂上を目指す登山道は、体力に自身がなく挑戦しなかった。
かといって、整備された大通りだけ歩いてきたのではない。

「ひたすらに、もどかしいけれど、ひたすらに.」
普通の路地を淡々と歩いてきただけの気がする。
でも、思う。
何事も、長く続けるということは、難しいこと。

振り返えれば確かに長い道もある。
だから、だから、
「ひたすらに...今まで通りにいこう」
再確認した。
画像 052画像 054最後になってしまったけれど、今週はシリーズとなったデスヌードで
「鼓堂×FLAMENCO」
「直球フラメンコ!!!」
がある。
さっそく昨日は、鼓堂との舞台を満喫してきた。

「どうしたらいいの....」
踊りの時はオレーでいいけれど、日本語で絶賛の言葉をかけたかった。
でも、何といっていいのか判らない。
もどかしい。
もどかしくてもどかしくて!

でも、改めて知る。
いい意味のもどかしさって、こんなに心地良いものだったとは...。

ayame1999 at 17:10|Permalinkフラメンコ