2006年07月29日
玉葱と寒天
平塚に住む友人から久しぶりに連絡がある。
最近ご主人が野菜にこっているので、パソコンでそれぞれの効能をいろいろ調べてあげたとのこと。
ついでに私の為に、関節の痛みにきく野菜も調べたと知らせてくれた。
私が手の痺れで泣くほどの激痛で苦しんでいた二年前のことを知っているので、まだ完治していないと思っていたらしい。
「玉葱と寒天が痛みにとてもきくのよ、リューマチにもいいの」
私が最悪なときをを何とか脱したあとも、別の友人を交え、三人で数回会っているが、私がその後の良くなった経過を告げていなかった。
「有難う、試してみるからね」
せっかくだから、私は礼を言いそのほかに身体に良い組み合わせを聴く。
友達というのは、いくつになってもありがたいもの。
しかし、あの時の手の痛みはいったい何処に行ってしまったのだろう。
フラメンコの踊り、カラコレを踊るときに使うアバニコを持った時は泣きたかった。
帰りの電車の中で指が痛みで曲がらず、寝るときはビニール袋に入れた氷を握って寝た。
とても良い整形外科があると聴き遠方まで通ったが、直らず数ヶ月苦しんだ。
ところが、混んでいるので避けていた近所の国立病院に行き、専門の薬を飲みだすと、驚くほど回復に向かった。
そういえば足の痛みでひきずりながらレッスンに通ったことも思い出す。
こちらの方は単に靴が原因だったが、今つくづく思う。
様々な身体の困難を乗り越えると、普通に手が動くこと、腕が上がること、足を打てることがありがたくてならない。
約、八ヶ月間の間、ベッドに入ると、痛みがなく眠れますように、と願いながら目をつぶった日々。
普通に寝返りが出来た日は感謝した。
あの状態でなんで踊れたのだろう。
踊りたい、クラスレッスンや個人レッスンを絶対に休みたくない、と思うと、すごいパワーが出てきたのかもしれない。
「踊り続けていたから手も固まらなかったのかもしれませんね。フラメンコはリハビリになっていたのかもしれないですね」
と医師に言われた。
そう言われると、無茶かな、と思いながらも短縮せずに自分で決めたレッスンを受け続けてよかったと思う。
まあ、こんなに長い時間踊り続けていることなど、内緒にしていたが。
医師から、今後の研究のために生かせるようアンケートを取らせてほしいと依頼された。
相変わらず二ヶ月おきに通院しているが、もう薬もほとんどいらなくなった。
何も痛みを感ぜずに踊ることが、嬉しくて、楽しくてしかたがない。
「粉末寒天はね、ご飯を炊く時にいれたり、ジュースに少し入れて飲んでも身体にいいのよ」
友人の声が響く。
お盆にまた久しぶりに三人でお喋りの予定。。
楽しみだな。