2008年04月27日
私も、しぼられるかも..。
「もなかのあれやこれや」
土曜日の昼はフラメンコのレッスン。ドブレの足にマノをつける。途端に難しくなって足まで乱れてきた。先は前途多難だが、諦めてはいけないのだ。
夜は、ある仲間達と久しぶりに語りあった。というより、呑んだ。
懐かしさを感じるほど会わなかった仲間。いつもグレープフルーツをしぼってくれ、ハンカチ王子をもじって『しぼり王子』と呼ばれていた男性。しばらくぶりに会うと、ひとことで『プリンス』という名に変わっていた。
昇格したようだ。
編集長と言われている○○さんも、色が白いあの人も、関西訛りの○○さんも元気そう。私はそれらの人たちの顔を見るだけでテンションが上がっていく。
途中、NHKドラマでやっている『バッテリー』という名前が出た。映画にもなったらしい。
「それって携帯小説でしょ」
私はすました顔で口にしてしまう。
「あら、いやだ、小説ですよ。映画の時は800万冊、テレビドラマになった時は、もっと売れてたと言われている本ですよ」
私の両目は上目づかいになる。
恥かしい。
しかしそれだけではすまなかった。私が言った言葉のアクセントを聴いてテーブルを囲んでいた皆が笑い出した。
「それでは野球のバッテリーじゃなくて電池のバッテリーになってしまいますよ」
私はグレープフルーツサワーのジョッキを掴むと、ぐいぐいと喉に流し込んだ。
気をとりなおした頃、隣に座っていた彼女が話しかけてきた。
「私、この頃、顔の表面があれているんですよ」
「もしかしたら何回も顔を洗顔していない?肌を守る油まで取り除いてしまうから、逆効果になるのよ」
「よく判りますね。石鹸でごしごし頻繁に洗っているんですよ」
「それは駄目よ。じゃ、今はいい油が売っているから、まずはそれでお化粧を落としたらいいわ。あまり強く洗わないでね」
私はちょっと偉そうに言う。
「油ねえ.....、家にあるサラダ油でもいいんでしょうかねえ」
私はのけぞってみせた。大げさに、
「ああ、クレンジングのことですね」
彼女はすぐに訂正した。
私は嬉しくてたまらなかった。何でこんなに嬉しいのだろうと自分でも不思議なほど、「わーい」と喜んでしまう。つい口から出てしまった言葉でも彼女が言うと価値がある。飾らず、さりげなく出てしまった言葉。「ああ、いいな」と思えるのだ。
もしも私が同じ事を言ったとしたら?
きっと別の意味で皆が心配するに違いない。
時間が経つのは早い。
おひらきの時間。
でも皆から離れたくない。まだまだ語り合いたかった。
「いいですよ」
ニックネームが編集長の別の彼女の優しい言葉。
ゆっくりと別のお店に移動した。
『知ったかぶり 言わなきゃよかった 本の名を』
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