響く唄ダイ〜ジョウブデスカー?..第470編

2010年03月04日

観せてくれたのは...誰。

          「もなかのカンテ」
人はなぜ泣くのだろう。
身体中が震えるほどの悲しみや悔しさ、寂しさ、恐ろしさに出会ったからか。

同じ泣くなら、嬉しくて感激した時の方がいい。

2月28日に終えたカンテ発表会。
私は、嬉しかったり、有り難かったり、感動したり..、あげたらきりがないほどのことで、心の中で泣いていた。
泪は一滴も出さずに。

「サイズが合わなくなってしまったから、これを着てね」
私のサイズにはぴったりの真っ赤なドレスを貸してくれたカンテの仲間。

「おかしいなー、少しきつすぎるぐらいだったのに」
試着してから、家に一ヶ月間ほど置いていた。
当日、着てみると、ゆるゆる。
体重は変わっていないのに...。
裁縫得意の別の仲間が、私の身体にぴったり合わせて、補正で縫ってくれる。

そのおかげで、すまして、マラゲーニャを唄うことが出来た。

そのほかにもたくさんの感謝。
私の胸の中にしまい、ここには書かない。

でも、一つだけ。
どうしても書き残しておきたいことがある。

フラメンコの仲間達や、親しくさせて頂いている知人の中には、普段やっている事と別の分野の事を長く続けている人がたくさんいる。

音楽であったり、書くことであったり、スポーツ等々であったり...。
その方達がエルフラメンコに足を運んで下さり、皆の唄を聴き

「私も、もっと頑張らなくちゃ」
という趣旨の内容の感想を言ってくれた人が多かった。

「よりいっそうガンバルー」
という言葉で結ばれていた。

褒められるのは嬉しい。
でも、私はその言葉が、もっと嬉しかった。

「何かを持っている人達だから、違うな」
よりいっそうガンバルという人達を、誇らしげに思えた。

今回、新しい年が明けてから、踊りの舞台と同じ月にあった、久しぶりのカンテ発表会。

踊った自分、唄った私。
でも、どうやら、本当に舞台にあがっていたのは自分ではなく、来てくれた仲間や友人、知人だったようだ。

その証拠に、私にたくさんの事を観せて教えてくれたのだから。

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ayame1999 at 01:21
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