迷い蝉..。近所の楽天地。

2012年08月15日

いろいろな記念日..第660編。

「もなかのあれやこれや」
ロンドンオリンピックが閉会した。
メダルを勝ち取った選手達。
せっかくなんだから、パレードしてあげればいいのになあ、と思っていたら、20日に銀座である事を知った。

自分は行けなくても、何だかとても嬉しくなった。

さて、今日は8月15日。
終戦の日だ。
正直いって、毎年テレビに流れてくる番組は同じ映像が流されて、うんざりしている自分がいた。
「玉音放送」
子供の頃は意味がよく判らなくて
「?」
大いに、大人になってからだって。
「戦争反対」
「平和」
戦争なんて知らないのだから、言葉の上でしか伝わってこない。

心の中で自分だって願っている事なのに、8月15日になると、気持とは裏腹に、
「見飽きてる..、聞き飽きてる...」
とそっぽを向きたくなった。

でも、今年はオリンピックの開幕中に流れてきたニュースも関係しているのか、毎年とは、ちょっと違う自分がいた。
お決まりのような映像や言葉が飛び込んできても、聞き飽きた、見飽きた、なんて云って、うんざりなんかしない。

そして今日は、昼近くだったろうか。
たまたま、テレビのスイッチをつけると、昔のアメリカのドキュメンタリー映画をやっていた。
戦争終了後、心の病にかかったアメリカ軍の兵士の話を、一人一人治療の意味を含めて聞いていくアメリカの映像。

沖縄で戦った兵士もいる。
仲間が連行されていく場面を見ていた兵士もいる。
二十数時間穴に閉じこめられていた兵士も。

私もずいぶん前に、仕事関係でほんの数時間、沖縄に行った事がある。
あの時に目にした洞窟で感じた時の気持は、活字で表すことは不可能だ。

でも、昼間見たドキュメンタリー。
日本側の自分とアメリカ側。
『視点が違うと、こんなにも違ってしまうんだなあ...』

「真実だけで十分だ..」
と云っていた映画監督の言葉が胸に突き刺さった。

昔、映画が完成して公開しようとした時は、陸軍の圧力でお蔵入りになりそうだったという。
でも、アメリカというお国柄なのだろう。
いろいろな経緯を経て公開出来たのだと、番組の中でコメントしていた。

戦地に向かう兵士の気力をそいでしまう映像とも言える。
戦後の日本で同じような映画が作られたとしたら..
他の国だったら、...。
公開出来たのだろうか、と、ふと、考えてしまった。

楽しい記念日は、これからもたくさん増えますように。
忘れたい悲しい記念日は、どうかこれからも、作らなくてすみますように。

ayame1999 at 15:08│あれやこれや 
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