掌の奥に願いを込めて..。風が吹いている...。

2012年09月25日

涼しくなったから...。

       「もなかのあれやこれや」
我が家の裏にある図書館から数冊借りてきた。画像 017
いつもは目が疲れていたり、時間があまり作れなくて思うように読み進めないのが常。
でも、涼しくなったからか、ページをめくるのが楽しみになってきた。

まず以前から読みたいと思っていた逢坂剛の作品。
高円寺のエスペランサに行ったとき、数回お姿を拝見した事がある作家の方。
「ガディスの赤い星」は知っているけれど、他の作品は読んでいなかった。

今回は
「相棒に手を出すな」
短編小説の6編の本を開くことが出来た。

それぞれが続きもののようで続きものではない、でも、ストーリーが関連性がある短編集。
画像 018ウラギラレルという展開が面白かった。
急がず、他の本も、少しずつ読んでいきたい。

二冊目は
早乙女貢の「わが師 山本周五郎」
よく大作家が亡くなった後に家族がエピソードを書いた本があるけれど、それとは違った視点で書かれていて興味深かった。


三冊目は
「村上春樹インタビュー集 1997-2009」
500頁以上ある厚いほんだけど、ぐいぐい惹きこまれた。

日本だけでなく、台湾、中国、ロシア、フランス、等の国の著名人が質問し、村上春樹がそれに丁寧に答えている言葉。
様々な作品を書き上げる時の経緯や、考え方、何故それぞれの作品を外国で書くことになったのか...。
なるほど、と頷いた事が何回あったことか。画像 019

村上ファンなら、作品とはまた違った意味で大事な本になるに違いないだろうなあ、と思った。
私は、ほんの数冊しか読んでいない。

でも、この本を読んで、読んでみたいと思った本が数冊ある。
まずは、サリン事件を取材して書いたという
「アンダーグランド」だ。

通勤電車に乗り犠牲になった数十人に取材した結果、もっとも自分が苦手とし好まなかった枠にはまった彼らのことが、好きになった。
(注:この言葉ではないけれど内容はこのような事が書いてあった)
難しい真実よりも、その人間が好きになった、という内容にの言葉に私は惹かれた。

早乙女貢の「わが師 山本周五郎」、そして、村上春樹が語る言葉がぎっしり詰まった分厚い本。
どちらも、本の中で触れられていた別の作品を、ぜひぜひ読んでみたいな、と思わせてくれる本となった。





ayame1999 at 00:44│あれやこれや 
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