2013年06月07日

呼吸が聞こえる...。

                   「もなかのフラメンコ」
先週、フラメンコの踊りで表現する「赤いろうそくと人魚」を観てきた。
1921年頃に童話作家、小川未明が書いた作品だ。

大正とは、どんな時代だったのだろう。
テレビで時代劇を観ているから、遥か昔の方が何となく想像がつく。
明治だって同じ。
でも、大正時代って、まったく私には想像がつかない。

その時代に書かれた童話。
昔も今も、人間に警笛を鳴らす事は、ずっと続いているのだな、と思った。

人間の都合のいいように、自然を破壊している現実。
地球が温暖化で大変なことになると叫ばれ、このままではいけないと、判っていても、さほど深刻に考えたことがない自分。

そして、コロコロと変わってしまう人の心。
全ての人ではないけれど、人とはそういうもの..なんて、何処か突き放した見方も持っている自分。

今回の作品を観て、そういうあえて触れたくないという気持ちと、真っ正面から向き合った。

作品の詳細はここに記することはしない。

ただひとこと、明るい微笑み、美しい踊りと音色は、悲しみややるせなさが、より深く伝わってくるものだな、と感じた。

ピアノ、バイオリン、チェロ、ギター、そして朗読の中でのフラメンコの踊り。

初回の時とまた別に生まれ変わった作品。

羨ましいな〜。
時を経ても、ちゃんと生きかえるなんて..。

私は耳を澄ます。
「.......」
かすかに聞こえてくる。
作家、小川未明が残した作品の中の人魚、もしかしたら、また生き返って泳いでいるかもしれないな。

さて、素晴らしい作品を目にした先週、私はもう一つの音色を聴きに足を運んだ。
                         つづく。

ayame1999 at 01:23│ フラメンコ