その人の笑顔で..。磁石の力..第735。

2013年09月16日

そうだ!清水に行こう...。

             「もなかのフラメンコ」
土曜日、静岡の清水での舞台。
「フラメンコ曽根崎心中」があった。
ずいぶんぎりぎりになってから決めたのだけど、結局最後は希望通り行く事が出来て
「ヤッタネー」

さてさて、舞台も終わったカーテンコールの場面。
おどいた、おどろいた。

熱気の渦は私まで回し始めた。
私は立ちあがり、踊り出していた。
横を向くと、一緒に行った仲間も立ちあがって、フラメンコのポーズや、両手を大きくあげ、左右に振って、踊っている。

私は階下を覗き込んだ。
「キャー」
実況中継のように書きたいけれど、長くなるので我慢。

楽しい楽しい。
「もっと踊っていたいよー」
という気持ちを抑えつつ、会場を出てきたのだった。

さて、ここからは時計の針を逆に戻す。

日帰りで充分な場所。
でも、せっかく行ったのだから、この時間を有意義に過ごしたい。
プチ旅に行こう。
開演までの4時間ちょっとある。
(神の道:携帯撮)kami
話はすぐにまとまった。
「三保の松原に行こう」
世界遺産の富士山を眺められる最高の場所。                   
まるで私達を待っていてくれたかのようにバスが停車していた。

清水駅からバスで20分程で到着。
砂浜に向かう途中、松並木「神の道」を歩いて砂浜へ。

いよいよ、絶景をと思ったら、
「あ〜ん、雲がかかっちゃったよー」
路地の間から見えていた富士山だったのに..。

意地悪な雲と言った方がいいのか。
台風前なのに、曇り空からお日様まで顔を出してくれ、有難うと言ったほうがいいのか。

ついでに足を延ばして東海大学の水族館へも行く。
こちらも、都会の水族館と違い静かでいい時間を過ごせた。

「清水の次郎長の生家にも行きたいねー」
清水の人と言葉を交わした時、次郎長はあの時代で72歳まで生きていたんですからねえ、と誇らしげに言っていたのを思い出す。
でも、次回の機会まで、とっておこう。

再び、路線バスに揺られ清水駅に戻った。
車窓からの風景は港も近く、情緒がある。

駅前で夕食を済ませる。
昼過ぎに我が家の玄関を出てきたなんて思えないほど、長い時間が過ぎた気がする。

「開演までは、まだ早いけれど、そろそろ行こうか」
ここまでは順調だった。

「....」
前方のホールのガラス張りから、人の気配がしない。
厭な予感。
「キャー」
30分、間違えていた。
滑り込みセーフでドアを開けてくれた。

「見えないよー」
座席の番号が判らない。
別の人の席に座ってしまい、這いずるように移動。
何しろ普段からレッスンで鍛えている身体だから、音をたてず抜き足差し足が得意だ。

結局、自分達の席は、
『こんな大きなホールで一番後ろなんて!』
仕方ない。
ぎりぎりになってチケットぴあに申し込んだのだから。

顔はもちろん、表情なんてまるっきり見えない。
でも心配無用。
充分に伝わってきて、集中して観る事が出来た。
そして本当に生の舞台って面白い。
その都度違うのだから。

同じ演目を、それも大好きな演目を様々な席で経験する事が出来るなんて、こんな贅沢なことはない。

そして、私は気付いたのだ。
ここは、特等席だった事を。

余韻を残して終了した舞台。
続いて熱気いっぱいのカーテンコール。
後ろには人がいないのだ。
ということで、目いっぱい、マノを回したり、手を上げたり。
いやはや、この席の虜になりそうな気がしてきた。

ayame1999 at 16:36│フラメンコ 
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