2013年09月25日

磁石の力..第735。

「元気でいるかなー」
最近会いたいと思ってもなかなか会えない友がいた。
「電話しようかなー」
時計を見ては、
「よそう。もう遅い時間だから..」
別の日は、食事の支度で忙しい時間帯だし...と手にした電話を置いてしまったり。
そして、いよいよ電話を手にすると、
「あっ!今は仕事中の時間だな...」
また、携帯を閉じたりと。

機会を逃してばかり。
でも、会いたいな、という思いはとても強かった。

日曜日の事だ。
私はマンドリンを片方の肩にかけ、新宿駅から丸ノ内線に乗り換える為に私鉄の西口改札を出ようとした。
まさに改札一歩手前。

「いや、待てよ...」
早く来てしまった。
時間をつぶすために、別の改札口から出よう。

わざわざUターンして地下に降りて行った。
人とぶつからないのが不思議なくらいの長い通路を歩いていく。
そんな中、数人が立ち止まっているのが私の視界に入った。
そのまま通過。

でも、どんどん前を歩いているけれど、背中を見せていた女性の髪形が気になった。
「◎◎さんもあんな髪をしていたなー」
会いたい会いたいと思っていた人の顔がまた浮かんだ。

こんな所にいるはずなんてない。
「そうだ、時間をつぶそうと思っていたんだから、寄り道をするつもりで...」
またもや私は、Uターンした。

私は後ろ姿を見せている人の顔を、覗き込んだ。
そばにいた他の数人が訝しげに私をみた。
「ウワー!」
声を出したと同時に、顔をくしゃくしゃにして、彼女は私の手に掌を重ね飛び跳ねた。
もちろん私も。
「ウワー、嬉しいよー」
効けば、仲間数人と新宿に来たけれど、一人が電車の中に荷物を忘れてしまった。
駅事務所に行ったので、その間、その場所を離れず待っているところだとのこと。

「世間は広いようで狭いなー」
その言葉をよく口にする事がある。
でも、今回は、偶然とは言いたくなかった。

思っていたからこそ、強い磁石で吸い寄せられたんだ!
強力な磁石に。

事務所に行った、という人がなかなか戻ってこない。
これ幸いと、私達は互いに言葉を発し続けた。

別れ際、フラメンコは頑張っているの?...と問われた。
私は、来月の20日のライブの事を話した。
彼女は手帳を出した。
「行くよ行くよ、絶対に行くよ」
泣きたくなるほど嬉しい言葉。

思いが強いときっと磁石が、働いてくれるんだ。
そう思った。
『ということは、他のことも同じだなー』

いっぱいいっぱいフラメンコが楽しく踊れますように。
いっぱいいっぱい大好きなマンドリンやギターが上手になりますように。
いっぱいいっぱい..。

ああ、自分の事ばかりだ。

でも、いいのだ。
家事がスムーズにとか、お掃除がゆき届くように..なんて思ったら大変。
磁石の力で、家事がいっぱい吸い寄せられたら困るもの。



ayame1999 at 00:20│ あれやこれや