磁石の力..第735。勝負師を前にして...。

2013年09月30日

女性ばかり...。

                「もなかのあれやこれや」
つくづく思う。
何処に行っても女性が多い。
演劇にしてもコンサートにしても、圧倒的に女性の姿が目につく。

男の人は家族の為に必死に働いていて、女は気楽なものさ、と云う声が聞こえてきそう。
でも、女の人だって仕事を持っている人が大勢いる。

人によって数年に一度の舞台。
或いは何年も映画館になんて行けていない。
近くでライブがあって初めて生を味わった。
等々、様々に違いない。

でも、一年に一度だろうが、数年振りだろうが、とにかく足を運ぶのは圧倒的に女性が多い。
何処に行っても感じている自分だ。

昨日の日曜日、近所の公民館で、ジャズのライブがあった。
一年に一度、市の催しでプロのアーティストを招いてくれる。
昼と夕方とで二回だけど、毎年、すぐにチケットが完売してしまい、なかなか行けなかった。
今年は早いうちにゲット。

おかげで艶やかなトランペットの音にうっとり。
洒落たベースの指の動きと、軽快なピアノのリズムにしびれた。
もちろん唄にも。

「イエー」
奇声が私の後ろの席から聞こえてくる。
失礼。
のりのりの声が聞こえてきた。
そして、たくさんの観客達が、小刻みに身体でリズムを取りながら手拍子も打つ。

「あれ!」
そうだった。
ジャズの乗りは、裏打ちだ。
「あ〜ん...」
もっともっと早いうちに、ジャズが好きになっていたら、きっとパルマのコントラ打ちが上手になっていただろうに...。
呆れる。
ジャズを楽しんでいる最中でも、フラメンコと繋げてしまうなんて...。

さてさて、終わって階段を降りていく途中、近所だから知った顔があちらこちらに見受けられた。
会話も、聞こえてくる。
すっかり小さくなってしまったパン屋さんの奥さんが酒屋さんの奥さんに笑顔を向けていた。
「よかったー、ジャズ大好きだったのよー」
杖をついて腰も曲がってしまったけれど、元気そう。

「こんな近いところで聴けてよかったわねー」
古本屋さんの奥さんも加わっていた。
私はその横を黙って通り抜けた。

自分にとってのジャズは近い存在ではない。
でも、今回来ていたほとんとの人達は、結構自分よりずっと年が上だった。
シャンソンや、ジャズが身近だった若い時代だったに違いない。

それにしても、男の人はどうしたのだろう。
女性ばかりが楽しんだ年代ではないだろうに。
ここでも九割がた女の人ばかりだった。

『う〜ん、女性の方が、好奇心いっぱいということなのかなー』


ayame1999 at 23:39│あれやこれや 
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