寒いけれど、気持ちは「ぽっ」..第740生きている背中...。

2013年11月04日

ポストの中に..。

野球日本シリーズ。
東北楽天が優勝。
 巨人ファンには悪いけれど、私は楽天を応援していた。
だから、日本一になれて嬉しい。
巨人はいつも強いのだから、たまにはいいよね。

さて時間を逆戻しする。
同じ日の夕方、ポストにB5サイズの封筒が入っていた。
『へ〜ぇぇ、クロネコメール便だと日曜日も配達してくれるんだあぁぁ』
さすが民間は違うね、とかすかな感動すら覚えてしまう。

梅雨の時期だったろうか。
別のマンドリンクラブの演奏会にて、司会のお手伝いをさせてもらった会のメンバーの方からだった。
さっそく開けてみると、コンサートの時のCDと、お客様が書いてくれたアンケートが束になって入っていた。

『私はそのクラブとは全く関係ないのだからCDだけでいいのに...』
用紙を次々にめくり、読んでいった。
私も普段は演奏する側。
客観的な言葉はとても参考になる。

楽天と巨人の戦いが始まった。
家族がテレビの前で応援する声がうるさすぎる。
加えて、ドキドキしすぎて、まともに観る事が出来ない自分もいる。
その場から逃れるように、私は別の部屋に行った。

届いたばかりのCDを聴く。
あまりにも日にちが過ぎてしまっているので、自分の声なんて全然気にならず、演奏だけが耳に入って来る。

「いい音色だな〜、何て上手なんだろう!」
何度も何度も同じ言葉が出た。
素晴らしい演奏。

「これは、ものすごい経験をさせてもらったんだなー..」
特に、二部からの演奏を何度か繰り返し聴く。
一人で聴くのがもったいないと思った。

絶対に何一つ失敗のないプロオーケストラの演奏からは味わえない、温度を感じる響きがある。
さりとて、素人集団だけど、一流のテクニック。
何度でも言いたい。
それはそれは素晴らしい。

長い時間部屋から出なかった。

リビングから一層大きな声の応援が聞こえてきた。
いよいよ試合は終盤を迎えているようだ。
私は戻った。
テレビは雨の中のマー君を映し出している。
勝敗決着寸前だった。
「ワー」
球場が歓声にわいた。
「勝った、かったー...楽天優勝だー」
まったく見ていなかった私。
それなのに、私は大声で叫んでいた。

選手達、嬉しいだろなあ。

『でもなー、現実は厳しいよなー』
気の遠くなる額の契約でアメリカに行く選手もいる反面、続けたくても成績不振で球団をやめさせられる選手もいるんだものなー。

悪い癖だ。
すぐに別な事を考えてしまう。
まあ、喜び、悲しみ、全てが思い出となるのだけど...。

ポストに入っていた私の思い出は、小さすぎて笑われるだろうか。
でも、言いたいな。
「大切にするからね」

ayame1999 at 23:34│マンドリン 
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