フラメンコ

2013年04月09日

フラメンコ発表会終了...第705編。

            「もなかのフラメンコ」
舞台上で踊ること。
もういいかげん、舞台に立つことに慣れたっていいはずなのに..。

最初の出番の群舞の時は、全員下手で出番を待った。
「ガンバローね」
円陣を組み、腕を伸ばとそれぞれの人から、小さな小声が飛び交った。

温もりが伝わってくるほど互いの手は握っていない。
なのに活力が湧いてくる。

「悔しいなー」
それでも舞台に完璧なんてない。
全部で三曲。
群舞、ソロと、共々、一曲終えるごとに満足感よりも悔しさの方が頭をもたげてくる始末。
まあ、舞台の大小に関わらず、お客様の前に出るということは、そういうものだろうと判ってはいるけれど...。

春の嵐とまで言われた天気の心配。
手や足に支障が起きないようにと願った健康面。
声が出なくなったら...、風邪をひくまいと用心した日々。

無事に本番を迎え終えたのだから、
結果は
「良し!」
と、したい。

そうだ!

出番を全て終え、あとはフィナーレを待つばかりとなった時だ。
私の携帯電話が光った。

開いてみると遠方に住む古くからの友人からだった。
「フラメンコって奥深かったんですね...云々」
数日前に観たテレビ番組。
笑ってコラえて、という番組を観たとのこと。
今井翼君の姿や、振付をしていく過程での先生の語りなどに感動したという旨の文が、打たれていた。

以前私は彼女にお教室の事を話したけれど、何処で、どなたになんて記憶にないのだろう。
私はあわてて返信。
今井翼君の日本での先生やヘレスで踊っていた方達の事。
そして、私もスペインに行ってこの目で観てきたこと。

最後に、まさに今、発表会の真っ最中だという事を早技競争をしているみたいに打ち、送信した。

また携帯が光った。

いったい何人の人があの番組を観たのだろう。
友人のように漠然とフラメンコは知っていたけれど...という人も交え、フラメンコのファンになってくれた人がたくさんいるに違いない。
もしかしたら、彼女も近くのお教室に向かうかも...。
予感がしている私だ。



ayame1999 at 00:39|Permalink

2013年04月04日

地下から地上へ...がいいのだけど。

        「もなかのフラメンコ」
いったい何年かかったのだろう。
利用している小田急線の下北沢駅が、地上から地下ホームに変わった。

一番最初に利用した時は、階段を上がって行った。
「あ~ん、まだ着かないよー」
長い長い階段。
重たい荷物を抱え、疲れ果ててしまった。

変わってから10日程経過。
二度目からは後ろの方にエスカレーターがあるのを知ったけれど、すんなりとまだ行けない状態だ。
別の駅に降りてしまったような気がして...。

さて、今朝小田急線の途中駅から急行に乗るとき、
「ポン」
ホームからこぼれおちそうなくらいの混雑の中、肩を叩かれた。
同じフラメンコ教室に向かう仲間だった。

乗り込んだ私は、背が低いくせに周囲を見渡す。
『もしも今、大きな地震がきたらどうなるのかなあ』

立っている乗客が床に全員座れるスペースなんてない。
時々、いけないと思いながらも、悪いことを想像してしまう。

その心配を追い払うように、私は仲間の顔を見上げた。
すると、私も云おうとしていた同じ言葉が先に届いた。

「今日と明日で音合わせは終わりですね。頑張りましょうね」
私は頷いた。
もちろん、日曜にある発表会の事だ。

そして、下北沢に到着し、井の頭線に乗り換えようとした。
「ポン」
また、たたかれた。
今度は別の人だった。
でも、やはり同じ教室の人。

ほぼ同時に同じ言葉を発してしまう。
「フー、着く前に疲れてしまうわね」
地下の駅になって、井の頭線に乗り換えるのに長い距離の移動となった。
エスカレーターを使ったって、
疲れる!
レッスンでは何時間も踊っていられるけれど、奥深い地下からの移動は、
しんどい!

でも、でもなあ...。
別の思いもある。
新しい駅を利用して、元気に大好きなフラメンコを踊りに向かえる喜び。
『これって、すごく嬉しいことだなあ..』

工事計画を知ってからの長い年月。
流れていく車窓を見ながら、
「土地の確保は出来たのかしら..」
線路の両サイドにあった家が解体されたりしていく様子を眺めていたのは何年前のことだったろう。

完全に工事終了するまでにはまだ何年もかかるとのことだけど、地下の下北沢駅は出来たのだ。
地下になってから、ブーブー文句を言っている私だけど、感激もしている。

さてさて、私のフラメンコの踊りは何年かかっても完成の日は絶対に来ない。
でも、叶うなら、せめて到着駅は、地下駅よりも地上駅がいいなあ。
だって、明るい場所の方がいいもの。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
鍵田真由美.佐藤浩希フラメンコスタジオ
ARTE Y SOLERA CONCIERTO vol.19」
4月7日 日曜日
開場 17:30 開演 18:00
メルパルクホール(駅:浜松町 芝公園 大門)
前売:3千円 当日:4千円


ayame1999 at 23:44|Permalink

2013年03月30日

秘密兵器はなくても..。

              「もなかのフラメンコ」
映画というと、ほとんど家で、DVD。
そういえば...。
最近、映画館へは、桜の咲く頃、五月のゴールデンウイーク、夏、お正月という限定的な月に行くのみだった事に気付く。
特に、付き添いで子供向けのものばかり。
淋しいね。

しかし、この子供向け映画。
観ていて感心してしまうことがある。
『ここだー!』
と明らかに盛り上がる場所ではなく、さりげない会話の中で、会場中の子供達を笑わせてしまう事がある。
ウフフフフフ。
クスクスクス。
丸みのあるフワリとした笑い声が響く。

反対に、そのちよっとした台詞に反応する子供達もすごい。

昨日観た「ドラえもん」もそうだった。
私も
ウフフフフ。
エヘヘヘ。
笑いたかった。
でも、..。
子供映画、という事が私を素直にさせない。

ところが..。
「ひゃー」
どんなに恰好つけたって、私の頭の中だけは、子供になっていたことが判明。

ドラえもんのように、
『何でも夢が叶えられる秘密兵器があったらいいなあ..』
『あったら、4月7日の舞台、自信たっぷりに踊れるのになあ』
暗い映画館の中で、夢見た。

でも、すぐ、自分に喝を入れる。
「他に頼るな!」
「ハイ」

本番まで、身が縮むような緊張が続くけれど...。
楽しみだー。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
秘密兵器には頼らないけれど、本当は大きい秘密兵器は持っています。
だって特に、皆と一緒に踊る曲は、最後の最後まで確認し合いながら、更にいい踊りに仕上がっていっているんだもの。

このブログを読んで下さった方には直接チラシをお渡し出来ないので...下記に。
画像 049
鍵田真由美.佐藤浩希フラメンコスタジオ
ARTE Y SOLERA CONCIERTO vol.19」
4月7日 日曜日
開場 17:30 開演 18:00
メルパルクホール(駅:浜松町 芝公園 大門)
前売:3千円 当日:4千円


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2013年03月24日

やっぱり踊りと結びついちゃった!スペイン編

あんなにヘレスに到着してから天気に翻弄されていたのに、馬のショーが観れる場所に到着したら、そこでは青空。

なんだったのかしら..。
狐につままれたよう。

ずいぶん遠くに来た感じがしたけど時間にすれば30分も走っていない。
二台のタクシーで行き、一台につき20ユーロ。
人数で割るので、さほどの負担ではなかった。

ショーの開始前に説明をとの事。
スペイン語と、ドイツ語と英語、そしてもう一つの言語(忘れた)が有った。
私達は英語とドイツ語で、交互に説明してくれるグループに入る。
有難いことだ。
英語が得意な仲間が時々内容をかいつまんで教えてくれた。
uma1
囲いの中にいた馬は私達のそばに寄って来る。
長い睫毛。
優しい目。
何という美しく品格ある姿なんだろう。
アンダルシアの馬は有名とのことだ。

怖かったけれど勇気を出し、手を伸ばして鼻を撫でてみた。
嬉しいのかな。
されるままに、顔を近づけてくる。

いよいよ会場の中に入りショーが始まった。
出番を待つ馬が、外で待機している姿も、ガラス越しに見える。

勢いがいい曲、優雅な曲、ウキウキする曲、等々。
次々と馬のスターが入れ代わる。
uma2
中でも感動したのは、仔馬達の集団が勢いよく会場に入ってきた時。
まだ仔馬たちは茶色っぽい。
もう少し経つと、きっとほとんどが白色に変わるのだろう。

ピシッ。
ピシッ。
地に鞭を叩きつけている音が響く。

20頭近くいただろうか。
塊のまま右に。
塊のまま左に。
集団の形が時々変化もする。

「ホラホラ、あの馬だけ、また遅れてる」
同じ馬がちょっと形より離れている。

「よかった、よかった、今度はちゃんとついていけている」
何でだろう。
涙が滲んでいた。

「私達も頑張って踊ろうね」
隣に座っていた人が、私に耳打ちした。

優雅な足取り。
前足を交互させて踊るようなしぐさを見せてくれた馬にも魅入ってしまう。

終えると乗せて来てくれたタクシーを電話で呼ぶ。
ぎごちない口調でもすぐに判ってくれて安堵。

再び両側が浸水している道路を走りぬけて行く。
CDだろうか、カンテが流れている。
運転手さんはその景色を、チラリとも見ない。

カマロンの声によく似た高音の男性歌手の声だけが、車内にこだましていた。

                        終わり。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
通っているお教室の公演がヘレスに招待されたと知ったとき、行きたい気持ちを抑えていた自分。
それが思いがけず行く事が出来たのです。
忘れてしまいたくなくて、綴ってみました。

あの馬は群舞の素晴らしさも教えてくれました。
一生懸命に踊れば、きっと何かをお伝え出来るはず。
あと舞台まで、もう少し。
必死に、練習しま~す。
鍵田真由美.佐藤浩希フラメンコスタジオ
ARTE Y SOLERA CONCIERTO vol.19」

4月7日 日曜日
開場 17:30 開演 18:00
メルパルクホール(駅:浜松町 芝公園 大門)
前売:3千円 当日:4千円



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2013年03月22日

やっぱり来たからには。スペイン編B700回

           「もなかのフラメンコ」
ヘレスのフェスティバルだもの。
この期間、毎日フラメンコの公演があるのだから...と、夜になるといそいそと出かけた。

スペインの夜は遅い。
七時から始まるのと九時からとがある。
スタート時間夜10時過ぎに始まるカンテの大物が出るという場所にも聴きに行った。
jeresu9でも、
「う~ん、まだ始まらないよー」
スペインでは時間通りには...と聞いていたけれど。
遅い。

会場は何処も、散歩がてらに歩いていける場所。
特にビジャマルタは、とても便利。

「ねえ、こんなに人がいなくて、大丈夫なのかしら...」
毎回開場するとほどなくして中に入った私達。
中はガラン。

でも、心配無用。
開始寸前になるとどんどん席が埋まっていく。

たぶん、こちらが気が早いのだろう。

さてさて、ビジャマルタ劇場で面白いと思った事がある。
一階は、左右と、真ん中の席が並び、中央に並んだ席は、下図のように番号がふられていた。
(例)








私達は、ほとんど真ん中付近。
ということで、早く行ったおかげで、人をかき分けなくてスムーズに席に着けた。

でも、後から入ってきたお客様は、大変。
番号が背中の裏についているから、背もたれをのぞきこんで、やっと判る。

前列に座ろうとしていた人達は、番号を私達に尋ねてくる。
自分の座ろうとしているこの椅子は、いったい何番になっているのか?と。
もちろんスペイン語。

回を重ねるごとに慣れてきて、
『ここは番、ドス』
とか
『この席は6番ですよ、セイス』
とか、効かれる前に教えてあげる。

余談だけど、電車に乗ってカディスに行った時も道を尋ねてばかりだった私達。
或人は右を差し、或人は反対の方向を指して教えてくれた。

最後に私は、危なさそうな青年に寄って行き、地図を広げながらお目当ての店を尋ねた。
でも、その人が一番、的確に教えてくれた。

話を戻す。

というわけで、このビジャマルタ劇場だけは、スペイン人の人から尋ねられたのだった。
何しろ、ひとことで済む。
超簡単だもの。
自信たっぷりに、答えたのだった。

さてさて、私達の一番の目的だった
「AMOR AMOR AMOR」の舞台がある最後の日となった。
夜までに時間がある。

せっかく来たのだもの。
以前観たことのある品格のあるアンダルシア地方の馬のショー。
ぜひ、もう一度観たかった。

タクシー二台で向かう。

ひゃー、テレビで流れていた映像と同じ景色だよー。
広く、川の水が(本当は川でなく低地なのかな..判らない)あふれ、建物が半分埋まっている。
走っている道路に、左右からひたひたと水が流れてきそうだ。

「大丈夫なのかなあ」
私は不安になる。
                つづく..。
いつまでも酔いしれていられないですね。
次でスペイン編は終わりにします。
★☆★☆★☆★☆★
目前に迫ったフラメンコ発表会。
例年ごとく、今まで傾けていた気力と練習の成果が発揮出来るように、最後の仕上げに励んでまいります。

一人でも多くの方に観て頂けたら嬉しいです。
鍵田真由美.佐藤浩希フラメンコスタジオ
ARTE Y SOLERA CONCIERTO vol.19」

4月7日 日曜日
開場 17:30 開演 18:00
メルパルクホール(駅:浜松町 芝公園 大門)
前売:3千円 当日:4千円




ayame1999 at 14:13|Permalink

2013年03月19日

やっぱり行ってよかった!スペイン編

              「もなかのフラメンコ」
ヘレス駅から電車に乗ってセビージャ.に向かった。
以前来た時はバスに揺られ運んでもらったという感じ。
今回は、確かに自分の足で目的地へ。

途中駅の名が、カンテのCDで聴いたり解説書で目にしたお馴染みの名前が次々と出てくる。
何だか、駅名だけで、ワクワクしてきてしまう。
jeresu11
窓の外は、何処までも続く空。
地平線の彼方まで見渡せるような景色。
美術館でよく目にした、額縁の中の広大な絵を観ているようだ。

セビージャに着くと、まずはタクシーでカテドラールへ。
荘厳な建物の中に入り、気持ちを静寂の中にゆだねる。

ここまではしっとりと気持ちを落ち着かせた。

でも、次に向かったフラメンコ関係のお店がたくさん並んだ場所。
まるでおのぼりさんのように、好奇心いっぱいに店の中をのぞいた。

考えてみれば新宿から私鉄の急行に乗り、我が家までの所要時間ぐらいでヘレスから来れるのだから、想像していたより近い。

さて、改めて驚いた...、というより感心してしまったのはシェスタの事。
午後、職場は休憩時間となってしまう。

最近はずいぶんその習わしも、まちまちとなってきた、とはきいていたけれど。

気に入った品が有り、手にしようとしていても、時間切れ。
「またねえ、四時くらいにまたお店を開けるから、それまでバイバイ」
そんな感じだ。

今やスペインは経済危機のど真ん中。
こんな感じで、大丈夫なのかなあ。
お節介な私は、心配してしまう。

昨日、やはりユーロ圏のキプロスという国で、銀行預金者に課徴金を課す事が決まった。
ユーロ当局が支援する代わりに、負担も請け負いなさい、ということらしい。
引き出しの人が殺到したらしいけれど、小さな国でのこと。
他のユーロ圏に波及しなかったことに安堵。

難しいことは判らないけれど、ユーロ圏になった時のメリットとデメリットがある。
スペインの場合は、じわじわとデメリットの方が台頭してきたのかな..、などと想像してしまった。

働き過ぎの日本にいる自分は、よけいな心配をしてしまうけれど、考えてみれば、午後に休憩を取るというシェスタの習慣は、気候も考慮したスペインの一つの文化だ。

尊重しなくちゃ。

そうそう、帰りのタクシーから見た見覚えのある場所。
闘牛場。
これも、牛を敬っているうえの、昔からの文化だ。

もうひとつおまけに..。
タバコについて。

ヘレスでも、セビージャでも、
「プカプカ...」
「モクモクモク」
老若男女、歩きながらも、食べながらも、吸っている人がたくさんいた。
見事、と思うほどの大勢が。

自分は吸わないけれど、何だか、昨今の禁煙ブームの日本が、ヒステリックに思えてくる錯覚に陥ってしまう。

気持ちだけでも、大らかに、大らかに生きたいなー。

楽しい場所につれて行ってもらったり、皆であーだ、こうだと言いながら散策出来た時間。
感謝。

最後に、驚いたことがまだ残っている。

「くるくる変わるぅー空もよう〜♪」
と唄いたくなった。

十歩先に進むと雨はやみ、また更に進むと傘を広げた。
その繰り返し。
傘が必要であり、邪魔でもある。

「きゃー、こんなに浸水しているよっ」
スペイン語でのニュース。
何を言っているのか判らない。

でも、どうやらその雨が、異常気象のせいらしい、という事が見て判る。

そして、そのテレビで見た画面そっくりな道路を走ったのは数日後の事だった。

                              つづく



ayame1999 at 23:09|Permalink

そうだ!やっぱり行こう..。スペイン編

                 「もなかのフラメンコ」
「とてもとても、スペインまでは無理だろうなあ」
去年年末に観たお教室の公演がスペイン、ヘレスのフェスティバル招待公演で再演されると決まった。
「いきたいなー」
でも、留守をすると心配な事が山積み。
2、3日で帰って来れる所ではないのだ。
ため息交じりに、諦めていた。

一日、一日と出発の日が近づいてくる、
『ムムムム、やっぱり〜』
熱い思いが頭をもたげてくるたび、もぐら叩きのように引っこめる。

代わりに、
「行きたいけれど....、我慢するんだ〜」
という言葉だけ明るい声で発した。
その言葉が幸いしたのだろうか。

人間どうなるか判らない、行ける時に行っておいた方が..という声が聴こえて来た。

有難いことだ。

ということで、スペインでのタイトル
「AMOR AMOR AMOR」
を、ヘレスで観る事が出来たのだった。

先生方やよく知っている舞踊団の方達が出演している舞台を観れたのだもの。
どんなに素晴らしかったか、感想をたくさん書きたい。

でも、もっと書きたいのは、会場中に渦巻いたエネルギーの事。

座っている私の身体をまるで、ゴーと、うなりをあげて取り巻いていくよう。
最後にお客様が、皆総立ちになってしまったとき、
「ハポン、ハポン」
と両手を頭の上に掲げて拍手していた私の周りのスペインのおばさんやおじさん達。
この表し方がぴったりだったし、私もおばさんだから、お許しを

舞台を観れた事に加えて、このお客様達の姿を目の当たりに出来たこと。
その中の一人としていられたこと。

大きな大きな喜び。
この体験は、一生の思い出だ。

気軽になんて、行ける場所ではないもの。
それに私が元気であったとしても、心配なく何日も留守出来る事が当たり前と思ってはいけない。

だから、嬉しくてうれしくて、本当にうれしくてならなかった。

今でも、ヘレスの町並みが私の脳裏から離れない。

小さな町なのに、数え切れないほどあったバル。
そこで出されたグラスの中に入れられた温かいコーヒー。
オリーブ油で揚げられたシーフードのフライ。
「お父さんおとうさん」
「パパさん、パパ」
と皆から親し気に呼ばれ、何処に行くのも一緒だった講師のお父様が美味しそうに飲んでいたビールやワイン。

スーパーで買った生ハムをムシャムシャと一人ホテルの部屋で食べた思い出。

まずは食べる事ばかり連ねてしまったけれど、
電車に乗ってセビージャ、カディスに行った時の体験も面白い。

(パチリ。→なんてロマンチックなんでしょう。)
ヘレス電車ホームの中)jeresu7


         つづく


                                     

ayame1999 at 01:05|Permalink

2013年02月24日

まなこから、はらはらと..。

           「もなかのフラメンコ」
やっぱり行こう、大阪へ。
松竹座での二月花形歌舞伎。
行きたくて行きたくてたまらない気持ちをずっと抑え続けていた。
でも、結局、抑えきれなかったのだ。

という訳で、金曜日、仲間と一緒に行ってきた。

演目は「GOEMON 石川五右衛門」
詳しい事は省略するけれど、とにかく、ひとこと。
「面白い、面白くて面白くて、たまらない」

歌舞伎の事なんて何も知らない私に、こんなにも歌舞伎のおもしろさを教えてくれるなんて。
そして、フラメンコの舞台ならともかく、こんなにもフラメンコの醍醐味をたくさんのお客様に観せてくれるなんて。

三十分程の休憩時間を含み、三時間半。
私のまなこは、はらはらと涙ぐんだり、
笑ったり、
美しさに見惚れたり、
深いいぶし銀の声に聴き入ったり。

惜しい事がある。

せっかく、「特にお教室の先生が出演されているのだから、ゆっくりと泊まりがけで一泊してくればいいのに」と言ってくれた家族の言葉に、遠慮して素直に従わなかった事。

一泊し、昼の部の
「新八犬伝」
そう容易く行ける場所ではないのだもの。
好意に感謝して、観てくればよかったのだ。
もっともっと早く決断していれば、休日を利用したり、いろいろな選択出来たものを。

見逃した事に悔いが残る。

フラメンコをどう歌舞伎で..?と想像すら出来なかったけれど、面白い!と実感出来たのも、しっかり自分の目で確かめる事が出来たから。
同じように、「新八犬伝」もしっかり観たかった。
残念しごく。

さてさて、まなこはらはらになったのは劇中だけではない。
帰りの新幹線の中。

◎◎号車のトイレの中にお財布が..。
届けられたので心あたりのある方は、と車内放送があった。
トイレに行ってもいない乗客まで、がさごそ身体が動いた。
私もごそごそ確かめる。

しばらくすると、無事にお財布の持ち主に戻されたとことの報告が流れた。
「何て、素晴らしい国なんだろうねえ」

またまた、再び車内アナウンス。
◎◎号車と△△号車の間の通路で、乗車券が落ちていたので届けられているとのこと。
又、周囲の乗客がガサゴソ。
一度も立ち上がっていない、私も。

数分後、乗車券は持ち主に戻ったという報告。
いい国だねえ。

最後に、もう一つ。
時間は逆回し。
大阪に向かう時の新横浜での事だ。
「ガーン」
二日前に購入しておいた、往復切符の一枚がない。
カバンの中、すべてひっくりかえした。
特急券が、
「ないっ」

思い当たるのは、出がけにカバンを変えてきたから、カバンポケットの中に一枚取り残してきたか..。
窓口に行き、説明をした私。
「ほっ」

一端再度特急券を買わなければならない。
でも、見つかったら、JR窓口に持っていけば、手数料320円(確かこのくらいの値段だった)くらいで、代金を返却してくれるとのこと。
切符に紛失の印鑑を押してくれた。

大げさだけど。
「いい国だね」
家に戻ると、カバンポケットに、一枚へばりついているのが見つかった。

今後もし新幹線切符を家に置き忘れた方は、どうぞ、心配しないでね。

改札で、胸ハラハラ。
歌舞伎の中でまなこはらはら。
新幹線の中で心あたたまり、はらはら。

『ハラハラと はらはらの意味 知った旅』






ayame1999 at 02:13|Permalink

2013年02月08日

GOEMON風呂にも入りたいな...。

             「もなかのフラメンコ&あれやこれや」
心細い日々がやっと終了した。

毎日が回転木馬のごとく順調に回っている事は有り難い事。
そんな事、嫌というほど判っていた。

だから、自分のコンディションにとても気遣っていた。
でも、家族の一人でも支障が出ては、たちまち日々の回転がスムーズに行かなくなってしまうのだ、と思い知らされる。

判っていることだったけれど...。
今は、回転木馬は、やっと元のように、ゆっくりと回り始め安堵。

さてさて、4月7日桜が咲きほこる頃にあるフラメンコの発表会舞台。
いよいよ練習も佳境に入った。
前記したように、仕方なく欠席してしまったレッスンもあったけれど、取り戻せたようだ。

そのフラメンコ。
お教室の御主人先生が、今、大阪の松竹座で、夜の部、二月花形歌舞伎
「GOEMON 石川五右衛門」
に振り付、及び出演もされている。

歌舞伎は格式、伝統がある芸。
でも、とても斬新な芸も魅せてくれる。(観せてくれるより、こっちの字がいいな..)
その歌舞伎の舞台、フラメンコの踊り要素が入った場面もあるとのこと。
goemon
面白そうだ。

それにしても、すごいなー。
役者さんに限らず、音楽家にしても画家にしたって、創り上げるすべての人に共通している事だろうけれど...。
想像出来ないほど、身体の中にいっぱい宝物が詰まっているのだろうなあ。

『私にも大きなスポンジがあったらいいのに』

先生が出演しておられる歌舞伎のGOEMONは2月26日迄とのこと。

そして、私が目指している発表会までは、約2ヶ月間ある。

残された日数、私も精一杯踊って、本番に桜の花びらを浴びられるようにガンバロウー。 
いつもの雄叫びを、
ファイトー
それにしても寒い。
五右衛門風呂にでも入って温まりたいよー。



ayame1999 at 12:19|Permalink

2013年01月16日

こういう日もいいね...。

           「もなかのフラメンコ」
月曜日の祭日の雪には驚いた。
ずっと楽しみにしていた方のフラメンコ発表会の日。

「あ〜よりによって今日降らなくたっていいのに...」

途中駅のホームで、遙か遠方からやってくる友人と待ち合わせた。
足がジンジンと冷たい。

成人式の晴れ着を着た女性が、ブーツを履いて目の前を横切っていった。
私の目は、通り過ぎていく後ろ姿を、見えなくなるまで追いかけていく。
不思議だなあ。
ちっともおかしくない。
着物とマッチして、新ファッションみたい。

こんな悪天候では着物姿なんて絶対にお目にかかれないと思っていたのに、何人もの晴れ着姿に出会った。
よけいなお世話と知りつつ、汚れはしないかと心配してしまう。

友人と合流して、目的駅へ。
駅を降りると、激しく降る雪の中を、ヨタヨタと歩いていく。
白く塗り込まれた街中は、別世界に入り込んだようだ。

「転ばないように気をつけてよ〜」
お互いに声を掛け合いながら注意深く進む。

何だか、だんだん楽しくなってきた。
こういう日に行くなんて、そうめったにある事ではない。

「きっと、思い出に残るわねー」
強い風が、傘を揺らす。
その意地悪な風にさえ、笑ってしまいたくなる。

「よく来てくれましたね」
コートを預けた入り口で、お目当ての方の笑顔と暖かい言葉。

しばらくすると、いよいよ始まった。
でも、..。
あっという間に終わってしまう。
本当は時間は充分経っているのだけど。

外に出ると空を見上げる。
もう雪はやんでいた。
来た時の雪道の足跡を、辿るように駅に向かう。

「あのね、胸の中が、暖かくなってきたね、なんか判らないけれど幸せ感じた」
後ろから友人が声をかけてきた。

幻想的な景色がますますロマンチックにさせてくれる。
でも、それだけではない。
踊りを観て感じた想い。
私達二人に共通するものだから、友人が感じた気持はよく判る。

私は、ゆっくり振り向く。
「うん、私も暖かくなってきた」

ホッペ、足の裏、そして手。
冷蔵庫の中に入っているように冷たいのに.友人が云った通り、私もほんわかしていた。

ayame1999 at 01:48|Permalink